素材について

お久しぶりの更新になります。

今年は、弊社の業界のモーターショーみたいな祭典である、

JIMTOF

の年した♪

ですので、試作品をやらせて頂いていました。

個人のお客様には申し訳ないですが、ワンオフは全く手がつけれませんでした・・・

すいません。

 

さて、

冬を感じる季節になってきました。

朝晩の寒い気温に気をつけてくださいね!

 

今回は素材についてお話させて頂きたいと思います。

というのは、最近プーリーのお問い合わせをたくさん頂くのですが、

その際、素材の選定のお話になるので参考になればと思います。

大変長いですが、興味のある方は読んでみてください。

 

よくお話に出るのが、鉄にするのか、アルミにするのか。

わたくしとしては、用途により選んでもらえれば良いと思います。

修理、補修など、長く車を乗って頂くのであれば、断然「鉄」です。

レースなどの用途であれば、「アルミ」で良いと思います。

しかし、ファッションで「アルミ」は厳禁です。

 

その理由としては、

純正のフライホイールとのバランスを考えれば、純正重量に近いもので製作するのが

良いと思います。

クランクシャフトの親メタルへの影響もすくないでしょう。

では、トーショナルダンパーがなくなるのは影響ないのか?

影響は多少あると思います。

 

しかし、車業界の方でトーショナルダンパーを殺したら、どれくらい振動がますのか?

という実験をされて論文を出された方のお話を聞いたことがありますが、

ほぼ出なかったそうです。

とはいっても、直6エンジンだったらしいので、もとのバランスが良いこともありますが・・・

 

気になるのは「強い」、「弱い」ではないでしょうか。

強度とは、引張強さのことを言います。

 

参考までに(JIS規格)

 

S45C マルN(焼きならし)で     570N/mm2

(鉄)  マルH(調質)   で     690N/mm2

 

A2017

(ジュラルミン)   T4材 で     410N/mm2

A7075

(超々ジュラルミン) T6材 で     530N/mm2です。

 

よくA7075は鉄に匹敵すると言われますが、

この数字を比べると、確かに鉄に匹敵します。

ですが、あくまでこれは強度の問題です。

これに付け加え、考えなくてはいけないのは、です。

剛性とは、素材をどこまで曲げれるか、ねじれれるか、といった感じでしょうか。

ここまでは曲げても元に戻りますよ、というイメージです。

剛性=ヤング率ですね。

ではヤング率はどうか。

S45C

(鉄)  マルH(調質)   で     205GPa

 

A2017

(ジュラルミン)   T4材 で      69GPa

A7075

(超々ジュラルミン) T6材 で      72GPa

と、いうことなんです。

参考までに、

材料密度に関しては、

 

S45C  7800kg/m

 

A2017 2800kg/m

 

A7075 2800kg/m

 

アルミの重量が鉄の1/3と言われる所以です。

一般的に強い、弱いという話をするのは剛性のことなんですね。

A7075が鉄に匹敵するのはあくまで強度であって、剛性ではないのです。

同じ剛性をだそうと思えば約3倍の厚みにしないといけないということなのです。

じゃあすべて鉄にしたら、強度も剛性も高い車ができるじゃないか!

(二昔前の車がこんな感じでしょうか)

となりますが、非常に重たい車になってしまいます。

今のご時世、燃費は非常に大きな課題ですので、軽量化というのは大きな要素です。

メーカーさんが、非常に賢い頭を練りに練って出てきたのが「純正」といわれるものです。

材料は適材適所で使い分けていくのが、良いと思います。

しかし、これをこうしたらどんな風に変わっていくのだろうと感じていくのが

カスタムの面白いところだと思います。

わたくしも、純正崇拝者ではないので、たとえバランスが崩れて、リスクが高くても、

カスタムを楽しみたい一人です。

 

ただし、ことクランクプーリーに関しては、

純正バランス(エンジンチューニング済みであれば別ですが)が一番良いと思います。

非常に長くなりましたが、参考になったでしょうか。

 

カスタムライフを楽しみましょう!!

 

ではまた。

 

 

赤塚製作所 赤塚